
黒井山九段白ミ・イクテイ九段(中国)。日本棋院YouTubeチャンネル解説蘇耀国九段張栩九段より一部引用。
実戦進行。右下の進行は衝撃。一間高にはツケ二段はあまり打たれない、ということを子どもたちにも何回か説明しているのでウソをついてしまったか、と思ったものの、蘇耀国九段「初めて見た」張栩九段「見たことはあるけど意味はちゃんと分かっていない」とのことなので一安心。

一間高には黒1が多いです。ただ、この場合は白2と反発された時に黒7のシチョウが白有利。あるいはこれを嫌ったか、と解説。

一間高の時にツケ二段があまり打たれない理由として、子どもたちの説明には本図をあげます。白12となった時に、白Aに石があることで黒が取られている(逃げるとぐるぐる回し)ことが白Bのコゲイマに石がある時とのちがい。

白のとがめかたとしては本図もあります。白14となった時に、白コゲイマであれば黒Aで進出できるものの、この場合は白Bが手筋。したがって黒Cと愚形で動くしかありません。いずれにしても白の石が高い分、戦いで働いてくる意味があります。
なお、ツケ二段について、子どもたちへの説明としてよく言うのが…
一応AIの評価値を見ると、実利を稼いだ側が悪くない数字。しかし、AIは地にからく、捨石も視野にうまくさばくことができるため、本図は黒が打ちやすいと見るものの、アマチュア五段くらいまでは外回りで打つ方がおすすめ(このあたりは持論というわけではなく、趙治勲名誉名人のうけうり)。本図があるのでで(コゲイマの場合でも)ツケ二段をそもそも勧めないけど、流行の形なので打ちたいのであれば色々試してみるのもいいのではないか、ということで伝えています。ここまでツケ二段に関する何度か説明しているテンプレ。我ながら長い!(^^;)とは思いますしもうちょっとブラッシュアップしたいと思いますが、高段を目指すのであれば形だけまねるのではなく理由の部分を理解する必要はあるかと思います。
実戦は白は黒のツケ二段に直接あいさつをせず、ヒラキ。これも驚きましたが、一間高の時は手をぬきやすい意味もある、との解説。ヒラキ、というのも評価値が落ちる時があるので、個人的に打つのが恐くなっている手なのですが、打っていい時と悪い時の見分けを身につけたいところです。
明日午前にネット碁交流戦を予定しています。関係者の方はよろしくお願いいたします。